2026-08-19 / ボードゲーム
オセロに「必勝法」はあるのか — 2023年の完全解析が示したこと
2023年、オセロというゲームそのものの結論が計算によって示されました。「必勝法」があるゲームなのか、それとも「引き分けにしかならない」ゲームなのか。発表された内容と、対人戦での意味を整理します。
短い答え
2023年10月30日、Preferred Networksの滝澤拓己氏が、オセロの初期局面から双方が最善を尽くした場合の 結果を計算で求め、論文「Othello is Solved」で「引き分けになる」という結論を arXivに発表しました。つまり オセロには、先手・後手のどちらかが必ず勝てる「必勝法」は存在しません。ただし これは「互いに最善手を打ち続けた場合」の話であり、対人戦でその最善手の手順を暗記して 打てる人はいないため、実際の対局で結果が保証されるわけではありません。
「解かれた」とはどういうことか
この結果は「オセロが解かれた」と報じられましたが、正確には弱解決(weak solved) と呼ばれる形です。初期局面から最善手を打ち続けたときの結果(引き分け)だけが証明されたという 意味で、盤面のあらゆる局面について常に最善手が分かる「完全解決」とは区別されます。 それでも、約153京通りという膨大な局面を探索して結論を出した計算量は、これまでのオセロAI研究の 積み重ねの上に成り立っています。
「引き分け」は「弱いゲーム」という意味ではない
結果が引き分けだと分かったからといって、オセロというゲームの面白さが失われるわけではありません。 将棋やチェスも、理論上の結果はまだ判明していませんが、双方が最善を尽くせば引き分けになるだろうと 考えられています。結果が引き分けになりうることと、対局が退屈になることは別の話です。 1手間違えれば形勢は大きく傾き、それを見つけて咎められるかどうかが対局の勝負を分けます。
人間の対局に「必勝法」はなぜ通用しないのか
最善手の手順が分かっていても、それは膨大な局面すべてを覚えていて初めて再現できるものです。 人間はもちろん、通常のオセロAIも、この解析で使われた計算量をそのまま対局中に再現しているわけでは ありません。実戦で強くなるために有効なのは、必勝手順の暗記ではなく、 角を取られない打ち方や、 石の数ではなく置ける場所の広さで局面を判断する といった、局面ごとの考え方を身につけることです。
まとめ
オセロは計算上「引き分けになるゲーム」だと分かりましたが、それは特定の手順を暗記すれば 必ず勝てるという意味ではありません。日々の対局で強くなる道筋は、これまでと変わらず、 序盤・中盤・終盤それぞれの考え方を積み重ねることにあります。
ぱすてるオセロ
レベル1〜10のCPUと対戦しながら、必勝手順の暗記ではなく局面ごとの考え方を練習できます。Lv1は必ず勝てる強さです。
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