2026-09-14 / 仕事の道具
電線管の曲げ、背・芯・内のどれで寸法を測ればいいか
曲げ寸法計算アプリの多くは、測定の基準を「背・芯・内」から選べるようになっています。同じ図面の同じ寸法でも、どれを基準にするかで管をどこに置くかが変わるため、意味を理解せずに選ぶと現物が合いません。
先に結論
どれが正解ということはなく、測る対象と現場の都合で使い分けます。ただし1本の配管の中で複数の曲げ点を測るときは、すべての曲げ点を同じ基準で統一することが最優先です。基準が1点でも混ざると、そこから先の寸法がすべてずれます。
背・芯・内とは何か
電線管を曲げると、曲げた部分の外側(管の外周のうち、曲げの外側になる面)と内側(曲げの内側になる面)、そして管の中心線の3つの基準線ができます。
- 背(せ) — 曲げの外側の面を基準にする方法です。管を置いた状態でメジャーを当てやすく、現場でもっとも使われる基準です。
- 芯(しん) — 管の中心線を基準にする方法です。ボックスの取り付け位置や図面の寸法線は中心線で描かれていることが多いため、図面の数字をそのまま使いたいときに向いています。
- 内(うち) — 曲げの内側の面を基準にする方法です。壁や梁、既設の配管など、障害物までの残りの空きを確認しながら曲げたいときに使います。
単独の90度曲げでは、背が基準になることが多い
床や壁の立ち上がりなど、1箇所だけを90度に曲げる場合は、背を基準にするのが一般的です。管を平らな場所に置いた状態でメジャーを当てやすく、印を付けた位置とベンダーの縁を合わせる操作も直感的だからです。マゲドリでも、単独の90度曲げの寸法出しでは背が使われることが多い基準として案内しています。
ボックスとの位置合わせでは、芯が使われることがある
アウトレットボックスやプルボックスとの接続位置を合わせるときは、ボックス側の図面や現物の寸法が中心線で表されていることが多いため、芯を基準にすると図面の数字をそのまま転記できます。背や内で測った寸法をあとから芯に換算する手間を省けます。
障害物までの空きを確認したいときは、内が使われることがある
配管の通り道に梁や他の設備配管があり、そこまでの空き寸法そのものを確認しながら曲げたい場合は、内を基準にすると障害物との距離を直接読み取れます。背や芯で測ると、そこから管の太さ分を差し引く計算が別に必要になります。
複数の曲げ点があるときの注意
オフセット曲げ(S字曲げ)のように1本の管に2箇所以上の曲げ点がある場合、すべての曲げ点を同じ基準で測ることが必須です。1つ目を背で、2つ目を芯で測ると、それだけで2点間の距離全体がずれます。オフセット曲げの計算とマーキングの詳しい手順は別の記事にまとめています。
マゲドリでの選び方
マゲドリでは測定の基準(背・芯・内)を選ぶと、選んだ基準に応じた図を表示し、管端からの累積距離で寸法を提示します。1本の配管で複数の曲げ点を扱う場合も、最初に選んだ基準が最後まで統一されるので、途中で基準が混ざる心配がありません。どの基準で測ったかを現物にメモしておくと、あとで別の人が確認するときにも迷いません。
自分のベンダーを覚えさせるアプリ
マゲドリは、日本のJIS電線管専用の曲げ寸法計算アプリです。測定の基準(背・芯・内)を選ぶと図で示し、管端からの累積距離で提示します。試し曲げ1回で自分のベンダーの実効芯半径を逆算して覚えさせられます。買い切り120円、広告なし、通信なしです。
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