2026-08-10 / 締切・進捗
卒論・修論の進捗を、締切から逆算して管理する
卒論がつらいのは、量が多いからというより進んでいるかどうかが分からないからです。締切までの期間が長いぶん、遅れが表に出るのが遅くなります。逆算で見えるようにする手順を書きます。
やること
1. 総量を「章」ではなくページ数か文字数で決める
2. 締切から逆算して1日あたりの量を出す
3. 実際にかかった時間を記録して、見積りを直す
1. 総量を数えられる単位にする
「第3章を書く」は進捗になりません。半分書けたのか、8割なのかが自分でも分からないからです。
指導教員や学科の規定で目安のページ数・文字数が決まっているはずなので、それを総量にします。決まっていない場合は、過去の提出物を見て決めます。研究室に前年度の卒論があるなら、それが最も確かな目安です。
そのうえで、章ごとに配分します。
| 章 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 序論・背景 | 15% | 先行研究を読んでからでないと書けない |
| 手法 | 20% | やったことなので比較的早い |
| 結果 | 25% | 図表の作成時間を別に見る |
| 考察 | 25% | いちばん時間がかかる |
| 結論・要旨 | 15% | 最後にまとめて |
分野や指導方針で変わります。自分の研究室の慣習を優先してください。
2. 逆算するときに引いておく日
ここを飛ばすと、計画は必ず壊れます。締切までの日数から、次を引きます。
- 指導教員に見てもらう期間 — 提出前に一度は読んでもらいます。返ってくるまでの日数と、直す日数の両方が要ります
- 実験・調査が動く日 — その日は執筆に使えません
- 製本・提出の作業日 — 印刷や書式の調整で1〜2日は消えます
- 予備日 — 全体の1〜2割。体調を崩す日、機材が壊れる日のためです
残った日数が、実際に書ける日数です。ここで初めて1日あたりの量が出ます。
3. 1ページに何分かかるかを測る
最初の見積りはほぼ外れます。「1日3ページ」と決めても、実際に書いてみると1ページ2時間かかることが分かる、という具合です。
だから最初の1週間は、計画どおりに進めることより、実績を測ることを優先します。1ページあたりの時間が分かれば、そこから先の計画は現実的な数字になります。
測るのは「書いた量」と「かけた時間」の2つだけで足ります。
間に合わないと分かったとき
逆算の利点は、間に合わないことが早く分かるところです。締切の3日前に気づくのと、1か月前に気づくのとでは、打てる手が違います。
埋め方は3つしかありません。
- 1日の確保時間を増やす — いちばん先に思いつきますが、いちばん破綻しやすい方法です
- 総量を減らす — 章の構成を削る。指導教員に相談が要ります
- 締切を動かす — 学科の締切は動きませんが、自分で決めた中間締切なら動かせます
実際には、この3つを組み合わせます。大事なのは、どれで埋めるかを自分で選ぶことです。選ばないまま進むと、締切直前に品質を削ることになります。
やってはいけない立て直し方
遅れを取り戻そうとして「明日は2日分やる」と決めるのは、ほぼ失敗します。負荷が上がって次の日も潰れ、そこから連鎖します。
遅れた分は残りの日数に薄く配り直すのが原則です。1日分の遅れを30日で割れば、1日あたりの増分はわずかです。逆算のいいところは、この配り直しが自動でできる点にあります。
シメキリ逆算
シメキリ逆算は、締切と総量から今日やる分だけを出します。間に合わないときは「不足◯時間」と出したうえで、締切を延ばす・1日の確保時間を増やす・総量を減らす、のどれで埋めるかを数字で示します。1ページあたりの実績時間は記録から学習します。
iOS 17+ / 買い切り 120円
スマートフォンのカメラで読み取る