2026-08-25 / 仕事の道具
複数人が話す録音は、文字起こしの精度が落ちやすい理由と対策
会議や打ち合わせの録音を文字起こしすると、1人で話したときよりも誤変換が増えます。声が重なる・マイクとの距離が均一でない・専門用語が多いといった要因が重なるためで、これはアプリの性能だけの問題ではありません。原因を知っておくと、録音の段階で減らせる部分と、減らせない部分の見分けがつきます。
先に結論
複数人が話す録音で文字起こしの誤変換が増えるのは、声が重なる部分と、話者ごとにマイクとの距離が違う部分が主な原因です。録音アプリの設定を変えるだけで解決するものではありません。有効なのは、録音時に整えられる範囲を整えることと、文字起こしを「読むための完成品」ではなく「音声のどこで誰が何を話したかを示す索引」として扱うことの両方です。
なぜ複数人の録音は誤変換が増えるのか
iPhoneに組み込まれている音声認識は、基本的に「1人がはっきり話す声」を想定して作られています。会議や打ち合わせの録音では、この前提が崩れる場面が何度も起こります。
- 発言の重なり — 相槌や割り込みで2人以上が同時に話すと、どちらの声も正しく拾えないことがあります。
- マイクとの距離の差 — 録音している端末に近い人と遠い人がいると、遠い人の声は小さく・こもって届き、認識精度が落ちます。
- 専門用語・社名・人名 — 一般的な辞書に載っていない言葉は、近い音の一般的な単語に誤変換されやすくなります。
これらは録音アプリの性能というより、音声そのものの入り方に起因します。どのアプリを使っても、条件が悪ければ誤変換は増えます。
録音時にできる工夫
1. 発言が重ならないようにする
相手の発言の途中に相槌の「はい」「そうですね」を重ねるだけでも、その部分は認識を乱す原因になります。会議の進行役がいる場では、発言の区切りを意識してもらうだけでも変わります。
2. 端末を発言者の中心に置く
録音する端末を、参加者から均等な距離になる位置に置きます。特定の1人の正面ではなく、テーブルの中央に置くだけでも、声の大小の差は小さくなります。
3. 固有名詞は、あとで直す前提で聞く
社名・人名・専門用語は誤変換されやすい代表例です。録音前に完璧を目指すより、「間違えやすい言葉がある」と分かった状態で録音し、あとから直す方が現実的です。
それでも精度が上がりきらないときの考え方
条件を整えても、複数人の録音で誤変換をゼロにすることはできません。ここで役に立つのは、文字起こしの役割を「一字一句正しい記録」ではなく「音声のどこに何があったかを示す索引」として捉え直すことです。文字が多少間違っていても、その文が録音の何分何秒にあたるかという時刻の情報さえ合っていれば、タップした瞬間に正しい場所の音声を聴けます。検索も、一言でも正しく拾えていれば目的の録音にたどり着けます。
文字起こしアプリを選ぶときに確認したいこと
- 誤変換があっても、タップすればその時刻の音声に飛べるか。文字が完璧である必要はなく、音声への「取っ手」として機能するかが重要です。
- 気になった箇所をその場で直せて、直した文字が検索対象になるか。使うたびに、自分の録音環境に合わせて精度が実質的に上がっていきます。
- 録音の本数や長さに上限がないか。会議が続くほど録音は増えていきます。
- 音声も文字も端末の外に出ないか。社外秘の打ち合わせを扱うなら、通信の有無は必ず確認してください。
サガセル録音
サガセル録音は、iOSの音声認識をそのまま使っています。複数人の録音で誤変換が増えても、文字をタップすればその瞬間の音声に飛べるので、「完璧な文字起こし」を作る代わりに「音声を探す索引」として割り切って使えます。気になった箇所はその場で直せて、直した文字はそのまま検索対象になります。
iOS 17+ / 買い切り 120円
スマートフォンのカメラで読み取る