2026-08-31 / 仕事の道具
CD管とPF管の違い — CD管を露出配管してはいけない理由
「同じ可とう電線管だから」とCD管を露出部分に使ってしまうのは、検査で指摘される典型例です。自己消火性の有無という一点の違いが、使える場所を大きく分けています。
先に結論
CD管とPF管は、どちらも合成樹脂製の可とう電線管ですが、自己消火性の有無が違います。CD管は自己消火性を持たないため、コンクリート埋設専用で、天井裏や壁の中であってもコンクリートに埋め込まない部分(露出配管・隠蔽配管とも)には使えません。PF管は自己消火性があるため、露出配管にも隠蔽配管にも使えます。「同じ可とう管だから」とCD管を露出部分に使ってしまうのが、検査で指摘される典型パターンです。
自己消火性の有無が、使える場所を分ける
CD管(Combined Duct)は、炎に近づいても燃え広がらない性質(自己消火性)を持たない電線管です。単体では燃え広がる可能性があるため、周囲をコンクリートで完全に覆うことが前提の管として作られています。コンクリート埋設以外の場所、たとえば天井裏の配線や壁面への露出配管に使うと、内線規程で定められた使用条件から外れます。
PF管(Plastic Flexible conduit)は自己消火性を持つため、コンクリートに埋めない露出配管・天井裏や壁内の隠蔽配管のどちらにも使えます。屋外の紫外線が当たる環境では耐候性を持つ製品を選ぶ必要がありますが、「埋設しないと使えない」というCD管の制約はありません。
色で見分ける — CD管はオレンジ、PF管は白系
現場で管の種類を素早く見分けるには、色が手がかりになります。CD管は、コンクリート埋設専用であることが一目で分かるよう、どのメーカーの製品もオレンジ色に統一されています。白いCD管や、埋設専用と分からない色のCD管は基本的に存在しません。
一方PF管は、白・ベージュ・アイボリーなど、白系の色でメーカーごとに多少の違いがあります。派手なオレンジ色を見たら「これはコンクリートに埋めるための管だ」と判断でき、露出部分に使ってよいかを止めて確認する目安になります。
現場で確認する順番
- その部分がコンクリートに埋まるかどうかを先に決める。埋設が確定していない、または露出・隠蔽配管であれば、CD管は選択肢から外れます。
- 手元の管の色を確認する。オレンジ色ならCD管、白系ならPF管の可能性が高いですが、最終判断は管に刻印された表示で確認します。
- すでに配管されている箇所を流用する場合も同様に確認する。前工程や他業者が通した管をそのまま使うときこそ、種類の思い込みが起きやすい場面です。
- 迷ったら、最新の内線規程や現場の監督者・設計図書の指示を優先する。本ページの内容は代表的な使い分けの整理であり、個別の現場条件を判断するものではありません。
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